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【Kitchencar Moi Moi】姉崎大根のおいしさを伝えたい~農家の娘のキッチンカー~

職住近接、ワーク・ライク・ライフバランス、やりたいことができる、なりたい自分になれる・・・「ちょうどいい」まちいちはら。

これから働く先を探す人たち、今働いている人たちで、同じ価値観を持つ人たちに、いちはらで暮らす・働くことで叶えられるやりたいこと・なりたい自分のストーリーを伝えることで、いちはらを選んでもらいたい。

「いちはらで働く」ストーリーをお届けしています。
今回は、Kitchencar Moi Moi(キッチンカーモイモイ)を営むFさんにお話を聞きました。

イベント会場でひときわ目を引く木目のキッチンカー。
中には、笑顔のFさん。注文を受けると、野菜の甘みがたっぷりと溶け込んだ季節のスープ、野菜やお肉がギッシリ詰まった日替わりのピタパンサンドなどを手際よく作り始めます。

日替わりのピタパンサンド


食事制限の家族においしい食事を~料理の世界へ~

幼い頃からお料理が好きで、でも、最初は仕事にしようとは考えていませんでした。高校卒業後は、北欧のことを勉強したくて大学進学を考えていたのですが、その頃家族が病気で倒れてしまい・・・

闘病中の食事制限がある中でも、おいしい食事で元気になってもらいたいとの思いから、栄養学の専門学校に進みました。その後、自分も体調を崩してしまった時期があって、専門学校を辞め、事務の仕事に就いたりしたのですが、どうしても料理を諦めきれない気持ちがあって、地産地消を掲げた姉崎のレストランで働きだしました。キッチンカーの仕事は、そこで初めて携わりました。

その後、独立して「農家の娘のキッチンカー」を始めたのです。


仕込みは大変。でも、お客様と直接話せるキッチンカーは楽しい!!

水曜日に市原市役所に出店

実家は、市原市深城の姉崎大根や姉崎スイカを栽培する農家です。
キッチンカーでは、実家で栽培している農産物を使って、「スープ」や「ピタパンサンド」などを販売しています。

平日と週末、それぞれ2日の週4日間出店していることが多いのですが、仕込みが大変です。
ピタパンサンドのパンも手作りしています。一次発酵させて、丸めて、更に発酵させて、焼いてカットしてと、他の仕込みや買い出しもあるため毎日大忙しです。

地産地消を意識し、畑で収穫できる旬の野菜を使用することを大事にしています。
キッチンカーは、飲食店の厨房と違い、窓が開いていて、お客様と直接お話ができます。お客様の意見をメニューに反映させたりと、楽しい会話がキッチンカー最大の魅力です。


キッチンカーは、大好きな北欧をイメージ  ”Moi Moi”に込められた想い

このキッチンカーは、大好きな北欧をイメージして作ってもらっています。
また、「moi」は、フィンランド語で、「やあ!」というような気軽な挨拶の意味があります。お客様に気軽に遊びに来てほしいという思いを込めています。


姉崎の自慢 姉崎大根と姉崎スイカ

実家で栽培している姉崎大根は、水分量が多くて、甘くて柔らかいのが特徴です。市原市の深城には集出荷場があり、大根農家が組合を作って出荷しています。
姉崎大根のブランド規格は厳しいので、本当にきれいでおいしくて質が良い大根です。

以前、レストランで働いていた際に、お客様から「姉崎大根を食べたことがない、存在も知らなかった」と言われたことがあって、地元の人に「姉崎大根を知ってもらいたい!おいしいと言ってもらいたい!」という思いで、キッチンカーを出店しています。

甘くて柔らかい姉崎大根

姉崎スイカは、糖度が高くて、シャキシャキした食感が魅力です。
キッチンカーでは、スムージーで販売していますが、お砂糖は入れていません。スイカと豆乳のみで作るため、ヘルシーで特に女性に人気です。

姉崎スイカは甘くてシャキシャキ

背中を押してくれた家族の存在

レストランで働いてた時から、「キッチンカーをやりたい」という思いはあったのですが、お金がかかることだったので諦めていました。

私には、兄が3人いて、その内の一人から、「何かやりたいことはないの?」と聞かれ、キッチンカーが夢であることを話したら、「お金だったら貸してあげるから、やってみなさい」という言葉をもらって・・・それが一番のきっかけになりました。


市・商工会議所の制度を利用して心配ごとを解決


キッチンカーを始める際の一番の心配は金銭面でしたが、市原市産業支援センターに相談に行くと、市や国の補助金の申請をサポートしてくださったので、とても心強かったです。

また、無料で受講することができる市原商工会議所の創業スクールで、経営の知識など、創業に必要なことを学ぶことができたのも、事業開始前に実践してよかったことの一つです。

市原市産業支援センターでの相談

市原市では、起業・創業をお考えの方に向け、市原市産業支援センターにおいて、起業・創業に役立つセミナーや、専門家相談等の無料相談窓口など、様々な支援メニューをご用意しています。
市原市産業支援センター
https://i-cci.or.jp/1sapo/open-up/

市原市の魅力~人のあたたかさ~

市原市は広いので、お店が多くて賑やかな場所もあれば、川や山など自然豊かな場所もあります。

今日は、賑やかな場所でショッピングをして、明日はリラックスしに自然の中に行くなど、選択肢の幅広さが市原市の魅力だと思っています。

何より、いちはらの人は親切であたたかいです。
事業を始めてから、色々な方とお会いする機会が増えたのですが、イベント開催の情報や、出店場所などを相談すると、本当に親身になってくださる方が多くて。


お休みの日もお料理。いつもおいしい食べ物を探しています

採れたての野菜を使った料理

一番の趣味は、やっぱり料理なのですが(笑)、身体を動かすことも好きなので、最近はジム通いを再開しました。

家で作るのは、実家の畑で採れた野菜を使った和食が多いですね。原価や工程を考えずに、自由に料理できるのが楽しいです。

また、丸一日お休みが取れる時は大好きな食べ歩きに出かけます。
鎌倉や浅草など、観光しながら、スィーツ系からご飯系まで食べられる、なんでもあるような街が好き。

半日の休みがあれば、市原市内や県内の美味しいお店を探すのも楽しみです。
キッチンカーを出す前に少しだけ修行させてもらった青葉台の「トラットリア フィオーレ」さんは、千葉県の中でも一番おいしいイタリアンレストランだと思っています。地元の食材を丁寧に調理したお料理をいただけます。


仲間と一緒にまちを楽しくしたい

リノベーションスクールで出会った仲間たちと「connect姉ヶ崎」として活動しています。

月に一度ゴミ拾いとコーヒーを通じて地域にコミュニティをつくる「CCC」(Cleanup&Coffee Club)や、2ヶ月に一度姉ケ崎駅周辺の公園で手作りの屋台を使用したイベントを開催しています。
「Swing by anegasaki」姉ヶ崎のまちに立ち寄る場ができて、少しでも一人一人の日常を楽しいものに、というのをモットーに活動しています。

一緒に活動してくれる仲間を募集中なので、ご興味のある方はぜひInstagramにメッセージをいただけると嬉しいです!

connect姉ヶ崎の仲間たちと

Fさんと仲間たちが活動を共にする「connect姉ヶ崎」
connect姉ヶ崎 https://www.instagram.com/connect_anegasaki/


将来の夢は、古民家カフェ

姉崎大根を広めるため、キッチンカーと並行して加工品の販売や大根自体のネット販売などができればいいなと考えています。
将来は、実家の古民家風の建物を使って、いちはらの野菜を沢山食べることができる古民家カフェをオープンしたいです。


上総いちはら国府祭りに出店

キッチンカーを始める前から遊びに行っていた「上総いちはら国府祭り」。
昨年夢が叶って初めて出店し、とっても楽しかったです。いちはらのおいしいお店が集まっています。今年も出店予定なので、ぜひ気軽に遊びに来てください!

今年の上総いちはら国府祭りは10月5日(土)、6日(日)に開催。Moi Moiさんのお料理を片手に、様々なプログラムを楽しんでください!
上総いちはら国府祭り https://ichihara-fes.com/


これからもキッチンカーで姉崎大根のおいしさをお届けします

これからまた、姉崎大根のおいしい季節が始まります。大根を一番おいしくするおでんもオススメですが・・・

昆布と鰹で出汁をとり、大根、手羽先、こんにゃく、ちくわ、がんもをじっくり煮込んだおでん


姉崎大根のアラビアータ風のピタパンサンドが昨年とても人気だったので、多くの方に召し上がっていただきたいです。

ブタバラと姉崎大根のアラビアータ風

出店の依頼等はInstagramから

Instagramに出店の予定を掲載しています。また出店の依頼等もInstagramからメッセージをお願いします。
Kitchencar Moi Moi https://www.instagram.com/kitchencar.moimoi/


インタビューの様子を動画でもご覧いただけます


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