見出し画像

【グラフィックデザイナー】古民家で多彩な仕事

職住近接、ワーク・ライク・ライフバランス、やりたいことができる、なりたい自分になれる・・・「ちょうどいい」まちいちはら。

これから働く先を探す人たち、今働いている人たちで、同じ価値観を持つ人たちに、いちはらで暮らす・働くことで叶えられるやりたいこと・なりたい自分のストーリーを伝えることで、いちはらを選んでもらいたい。
「いちはらで働く」ストーリーをお届けしています。

※この記事は市原市が2018年に作成した移住定住ガイドブック「いちはらに暮らすということ〜LIVE in ICHIHARA〜」に掲載された内容です。


ー家探しをして、野菜作りを助けてくれる人がいる。温かく受け入れてもらったことを今度は自分がしてあげたい。

Tさんは市原市出身。東京の大学でデザインを学び、卒業後フリーのグラフィックデザイナーをしていた当時から、「市原で菜の花の種をまくボランティアに参加していて、いつかは帰って自分の生まれた所で自分の培った技術を生かせないかなと思っていた」ところ、都会の若者を地方に招致する取り組み「地域おこし協力隊」の募集があり、Uターンを決意した。

自宅古民家の軒先にて


現在住んでいる自宅は、「この地域にちゃんと入って住みたいということをボランティアの会長さんに話したら、物件を探してくれて、最初に見に来たのがここ」だった。「手を入れた所といえば風呂、水回りを新しくしたくらい」だという古民家。緑に囲まれ風通しも良いため、夏でもエアコンは不要。冬も石油ストーブ1台で暖房は十分まかなえるとか。

市原に来てからは「自分で育てたものを食べるところが一番変わった」といい、「野菜は裏の畑で採れるものだけで足りています。元々繊細だった性格が豪快になりました(笑)」。

グラフィックデザインの仕事もしているTさん。作風も東京の狭い部屋で作業していた頃から変化し、「今はダイナミックなものをつくろうとしています」と自身の変化について話す。

自宅でグラフィックデザインの仕事を進める

軒先の前に広がる庭にはさまざまな動物が訪れるという。「朝、窓を開けると野生のウサギがそこら辺を飛び跳ねています。今ではその風景が当たり前になりました。あとキジも庭に舞い降りてきます。」

自身でデザインした菜種油のパッケージ。「道の駅に並ぶ名産品のデザインは繊細で丁寧なものが多いので、逆にインパクトを出したいなと思っています。」

石神菜の花畑で採れた菜種から取った菜種油「ハルイチバン」

自分の畑は家のすぐ裏手にある。自分で育てたり、近所の人からいただいたりと、あまり野菜を買うことがなくなったという。

ー受け入れ体制がしっかりしている地域だと思いました

「市原で一番好きな景色は春の菜の花畑。ボランティアに参加してから人が手入れを続けている自然の美しさを知りました」と話すTさん。今はグラフィックデザインの仕事と地域おこし協力隊の仕事を両立し、協力隊では菜の花から取れる搾りたての菜種油を作っている。

「菜種油を売るだけで終わらせないで、油を味わってもらったら次はボランティアの体験に来てもらい、次は移住してもらう。段階を踏んだ地域おこし、移住者を受け入れることができたらいいなと思っています」と、今後は自身が受け入れる側として、移住を希望する人の手助けをしていきたいという。
「これまでも菜の花を植えてきた人や、土地を耕してきた人がいるので、ぜひ若い世代の人に移り住んで引き継いでほしいと思います」「市原というまちは、来てみたら家を探してくれる人がいて、野菜の作り方を教えてくれる人がいる。さまざまなサポートをしてくれる人たちがいる優しいまち。とりあえず飛び込んでみてほしい」と移住を考える人にアドバイスをくれた。

石神菜の花畑

Tさんの暮らしを動画でもご紹介していますのでぜひご覧ください!


この記事が参加している募集

仕事について話そう

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!